悪質な不動産買取業者の特徴とは?見極めるコツを知っておこう!
土地や住宅の売却には不動産買取業者を仲介するのが一般的ですが、中には悪質な不動産買取業者もいます。もし悪質な業者とは知らずに契約を結べば、何百万という損失につながる恐れがあるので、それだけは絶対に避けねばなりません。そこで今回は、悪質な不動産買取業者の特徴や、見極めるコツについて紹介します。しっかりチェックしましょう。
悪質な不動産買取業者の特徴とは?
悪質な不動産買取業者には、いくつかの特徴があります。この特徴を捉えておけば、不動産の良し悪しの判断にもなるので、ぜひご参考にしてください。
■しつこく、強引な業者
「メールや相談をしたら、何度も営業電話をかけてきた」「物件の売却を強引に迫られた」、こういったようにしつこく強引な場合は、悪質な不動産買取業者である可能性が高いので避けましょう。ちなみにしつこく、強引な背景には営業マンがノルマに追われていることが考えられます。つまり、売り主のメリットより、契約を交わし仲介手数料を得ることだけを考えているのです。
■店内が汚い
店内が汚く、書類が山積みであったり、物が散らかっていたりする業者も避けた方が賢明です。なぜなら不動産業界は接客業であり、店内の清潔感を保つことは最低限のマナーだからです。こうした業者は最悪、顧客の書類を失くすか、重要手続きを行ってくれない可能性すらあります。
■「おとり広告」や「囲い込み」をしている
悪質不動産業者のメジャーな手口には、「おとり広告」や「囲い込み」といったものがあります。「おとり広告」とは、たとえば「あなたの物件を欲しい人がいます」「家を売りませんか?」といったように、物件の売却を促すようなことが書かれた広告を指します。しかし実際には物件の購入希望者など存在せず、広告に書かれた連絡先へ誘導させるために作られた広告なのです。
そして「囲い込み」とは、売主に依頼された不動産業者が、他の不動産業者に契約をとられないよう、物件情報を独占することを指します。たとえば物件を売るためには、SUUMOやイエウールといった大手不動産情報サイトに物件情報を載せるのが一般的ですが、悪質不動産業者は物件情報を大手には公開せず、自社のみで公開するのです。こうなると物件の買い手は見つからず、価値は下がっていく一方になります。
最終的に売主は相場よりも大幅に値下げして売ることになり、一方で不動産業者には仲介手数料が手元に入るので、囲い込みは不動産側にしかメリットがないわけです。なお囲い込みを防ぐには、1社以上と契約できる一般媒介契約を結ぶことで防ぐことができます。
悪質な不動産買取業者を見極めるコツ
悪質な不動産買取業者を見極めるには、以下の2つの項目をチェックしましょう。ここではそれぞれの項目について説明します。
■相場とかけ離れた売却額を提示してくる
物件の相場は立地や間取り、築年数によっておおむね決まっています。またインターネットネットの一括査定サイトで簡単に調べることもできますが、こうした相場とはかけ離れた売却額を提示してくる業者には注意しましょう。なぜかといえば、その業者は仲介手数料が欲しいだけで、さらに「現在の金額では高いので、価格を一旦下げましょう」と売却額もその後下げられる可能性が高いからです。ただし、相場とかけ離れた査定をされても「直近の実績がある」「抱えている顧客もいる」といった根拠が明確であれば信用することはできます。
■あいまいな返事がないかをチェックする
質問に対して、あいまいな返事がないかを見るのも悪質業者を見極めるのには有効です。不動産業者は、取り扱う商品が非常に高額なため、顧客に対して納得できるように説明する義務があります。これは査定額の根拠だけではなく、都合の悪い部分にも当てはまります。たとえば部屋の傷や汚れ、築年数の長さなどはどうしてもネックになります。しかし悪い部分も知っておかなければ、売主も適切な判断ができません。こうしたネックの部分を話さず、よいことしか話さない業者も同じく注意が必要です。
信頼できる不動産買取業者を見つけるためには?
信頼できる不動産業者を見つけるには、「口コミや営業履歴をチェックする」「宅建資格や法令違反がないかチェックする」という方法があります。さらに不動産取引には、宅建資格を持っていることが必須条件のため、相談の際には資格を有しているか必ずチェックしておきましょう。
上手な不動産取引とは、何より悪質な不動産買取業者を避けることです。ちなみになぜ悪質不動産に騙される人がいるのかといえば、「圧倒的な知識の差」が原因といわれています。つまり、何も知らないで相手のいいなりになっていては、非常に危険なのです。だからこそ、悪質業者の特徴や手口という知識を蓄えておくことが重要になります。騙されて泣き寝入りしないためにも、ここで知識を身に付けておきましょう。