不動産と動産の違いって何?区別するポイントを解説!
不動産と動産という言葉を知っていますか?不動産は、周知されていると思いますが、動産はあまり聞きなれない言葉です。今回は、その2つの違いについて見ていきます。どちらがどう違うのか、知っているだけで、不動産についての話が出たときも理解が深まります。また、今後不動産の売買のときにも役立ちます。
不動産と動産って何が違うの?
不動産と動産の違いについて、漢字の成り立ちからもわかるように、動くという字が入ります。まずは、動くものか、動かないものかという分類ができます。そして、産は、財産ということになります。
そのため、不動産は動かない財産、動産は、動く財産になるのです。このように考えるとイメージがわきやすく分類もしやすくなります。具体的には、土地や、建物が不動産になります。不動産会社をイメージするとわかりやすく、何を扱っているか考えてみるとよいでしょう。
また、動産は、動く財産なので、多くのものが動産になります。動く財産の代表として、自動車があります。しかし、自動車は不動産になります。これは後程説明しますが、家に住んでいると、目につく、家具などは動産になります。家具の中でも、動かすのが難しいものや固定している家具があります。これは動かせないのでは?と思うかもしれませんが、動かすことは可能なので、動産なのです。
不動産と動産の法律上の違いを徹底解説
動く、動かないで分類できることは、わかったと思いますが、では、法律上はどうなのでしょうか?法律上では、登記や登録で分類されます。基本的に、登記や登録ができるものが不動産になります。住宅の購入や、建築を例にするとわかりますが、住宅を購入する場合や、建築を行った場合には、必ず登記や登録が必要になります。そうなると、もちろん不動産なのです。
また、動産と思われがちな、自動車は、動かせる財産です。しかし、登録が必要になります。こうなると、動産ではなく、不動産になるのです。法律上の登録の有無を基準に考えると、もっと詳しく分類ができるのです。迷ったらまず、登記や登録が必要か考えてみましょう。
また、船や航空機も、小さなものは登録もなく、動産ですが、大きなものになると登録・登記が必要になるので、不動産の取り扱いになるのです。そう考えると、家具などは、登録が必要ないので、動産になるのです。
不動産と動産の違いを知らないと売買時に困る?
不動産の売買時に一体何が困るのでしょうか?それは、双方の認識の違いです。認識が違うとトラブルに発展しやすくなります。不動産にどこまで含まれるか知っていることで、トラブル回避につながります。
それだけではなく、トラブルを防ぐために、契約書でしっかりと決めておくことも大切です。お互いの認識の違いなどや、口頭での話し合いは、トラブルの元です。そういったトラブル回避のためにも、認識を互いに同じとし、契約書に記載するのです。スムーズにいく、不動産の売買も、トラブルになってしまっては、お互いによい気がしません。避けられるトラブルは事前に対策をしておきましょう。
また、不動産と動産には、判断が難しいケースもあります。不動産と思っていたものが、実は動産だったという場合もあります。また、それとは逆に、動産だと思っていたのに、不動産だったというケースもあります。ひとつひとつ確認することは大変ですが、大切なことなので、しっかりと確認することをおすすめします。
まとめ
不動産と動産は、明確にすることで、不動産売買時にも役立ちます。どのようなものが、どちらに分類されるのか、判断が難しいものもあります。どのような定義で分かれているのか、理解しておくことが大切です。区別する大きなポイントは、登記・登録です。そのポイントを押さえて判断しましょう。また、不動産売買で、動産についても記載することで、よりトラブルのないスムーズな取引ができます。