不動産売却で起きがちなトラブル事例とは?防止策を確認しよう!
大きな金額が動く不動産売却はスムーズに進めることができればよいのですが、売却プロセスの中でトラブルが起きやすくなっているのが現状です。この記事では、不動産売却時に起きがちなトラブル事例や防止策について、くわしく解説していきます。大きな損害を被らないようにするためにも、対処法について正しく理解しておきましょう。
不動産売却で起きがちなトラブル事例を確認しよう!
不動産売却で発生するトラブルは売主と不動産会社間、売主と買主間の2つにわけることができます。それぞれの起きやすいトラブルを解説するので見ていきましょう。
■売主と不動産会社間のトラブル
売主と不動産会社間で起こるトラブルは、不動産売却に関する知識があまりない売主に対して悪徳不動産会社が仕掛けてくることで発生し、売却時の仲介手数料が法律で定められた以上の割合で請求されるケースや売却のため広告料を実費請求してくるケースなどがあります。仲介手数料は取引金額に対する割合で算出され、売買契約が成立して初めて費用が発生する仕組みになっています。
不動産会社の中には、法外な仲介手数料のほかに「媒介契約期間が過ぎた」と理由を付けて、売買契約が成立していないにもかかわらず手数料を請求してくるところもあるようです。しかし、売買契約が成立していない状態で支払う義務は一切ありません。次に広告料ですが、広告料は売主の依頼によって広告を行った場合のみ請求されます。依頼をしていない状態で不動産会社が勝手に宣伝を行い、そこで発生した広告料を請求されても支払う必要はないので突き返して構いません。
■売主と買主間のトラブル
売主と買主間でのトラブルで多いのが、同意された契約をキャンセルされるケースです。一度書面上で締結された売買契約をキャンセルされた場合は、違約金を請求することが可能なので覚えておいてください。また、契約が成立したにもかかわらず、買主から支払いがされないという事例もあります。買主がローンを組んで支払いを行おうとしている場合に発生し、ローンの審査が通るまで待たされるだけでなく、審査に通らず支払いがされない可能性もあるので注意が必要です。
不動産売却時のトラブルを防ぐためには?
トラブルを防ぐために大切なのは信頼できる不動産会社を見つけることですが、ここでは自分でできる対策について考えてみましょう。自分でできる対策は「正しい知識を身に付けること」と「売却のすべてを不動産会社に任せっきりにしないこと」です。身に付ける知識は最低限で構わないので、過去のトラブル事例と対処法を覚えておくとよいでしょう。
知識があることで不動産会社にも緊張が生まれ、よい意味でのパートナーシップを築くことができます。また、不動産会社や買主と打ち合わせや交渉などのやり取りを行う場合は、記録を残しておくとトラブルを防ぐことができるのでおすすめです。メモや音声記録があることで「言った言わない」の問答を防ぐことができ、より事実に近く訴えることができるでしょう。
不動産売却時のトラブルに巻き込まれてしまった際の対処法
もし、不動産売却時にトラブルに巻き込まれてしまった場合に、自分だけで解決するのは非常に困難なので、専門家や相談窓口に連絡して解決策を探しましょう。
真っ先に思い浮かぶのは、取引した不動産会社の営業責任者や相談窓口に連絡することだと思いますが、そこで解決しないようならば不動産会社が所属する団体相談窓口や各都道府県庁の相談窓口、国土交通省各地法整備局や国民生活センターなどに相談する方法があります。場合によっては弁護士、司法書士、税理士などそれぞれの専門家に依頼することも検討しましょう。
まとめ
不動産売却でトラブルに巻き込まれると大きな損害を被ることにもなりかねないので、実際に起こったトラブルの事例と正しい対処法を知っておくことは重要です。多くのトラブルは売主側が正しい知識を身に付けておくことで回避できるので、面倒でもきちんと調べて理解しておきましょう。それでもトラブルに巻き込まれてしまった場合は、迷わずに相談窓口や専門家に相談してください。