アパートの不動産買取で注意すべきポイント
アパートを所有していても、空室が多い場合はランニングコストが負担になるでしょう。しかし、思い切って不動産を処分したいけれど、初めての経験で不安が先立ってしまい、処分を決断できない方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、千葉県におけるアパートの不動産買取で注意すべきポイントを3点に絞って紹介しましょう。
始めに買取相場を把握することが大切
不動産買取を依頼する前に必要なこととして、ある程度自分で買取相場を把握しておくことが挙げられます。千葉といっても、都心へ直通する鉄道路線や幹線道路のある千葉市や船橋市のような人気エリアと、外房の勝浦市や鴨川市などでは土地相場が異なるためです。
また、同じ千葉市でも区によって、生活の利便性や住環境が異なり評価価格は変わります。そこで、自分の所有するアパートを始めとして、周辺マンションやアパートの相場価格を調べておくことが大切です。インターネットや情報誌などを活用し、同じくらいの築年数と間取りの不動産の相場を調べておくことで、買取業者が提示してきた査定額が適正かどうかを自分で判断できます。
さらに、価格相場を把握していれば、数字を根拠に交渉することが可能になるかもしれません。不動産には市場があり相場からかけ離れた価格では取引できないので、自分自身の知識を増やしておくことが、その後の取り引きを有利に進めるポイントとなるでしょう。
複数の買取業者に依頼して比較する
不動産買取の相談をするといっても、千葉県には数多くの不動産会社があるため1件ずつ話をすることはできません。そのため、査定を依頼する場合は複数の不動産会社に依頼することが、重要なポイントです。
不動産買取では一番高い査定額を提示した会社を選ぶことが基本ですが、1社だけに限定して査定を依頼すると、その査定価格で処分するしか方法がなくなってしまうでしょう。一般的に不動産の買取では、物件の価格が安くなるほど不動産会社の利益が大きくなるため、1社だけに査定を依頼した場合、安い査定額を提示されることがあります。
また、アパートの買取は、場所によっては不動産会社にとって空き室を抱えるリスクになるため、査定してもらえない可能性もあるようです。少しでもよい条件で買取ってもらうためにも、他社にも査定依頼していることを伝えて、複数社の査定結果から条件のよい不動産会社を選ぶことが大切でしょう。
依頼するタイミングを見極めよう
不動産買取で注意すべきポイントのひとつに、買取依頼するタイミングがあります。その理由は社会情勢などで相場が変動するためで、2~4月までの新年度を迎える前は、引越しなどが多くなり需要が高くなるのです。このタイミングで取引すると、相場よりも高値で売却できる可能性も少なくありません。
また、アパートの築年数もタイミングを判断する重要な要素です。築年数を重ねるほど価格は低くなり、新築時から築10年目までと、築20~25年目までの時期は急激に資産価値が下がっていく傾向にあります。そのため毎月の収支改善を行い、今すぐに行うのがよいのか、10年後に行うのがよいのかなどを判断することが大切です。
なお、アパートなどの不動産買取に必要な時間の目安は3ヶ月といわれており、実際に不動産会社も3ヶ月を意識して査定額を見積もっています。売却したい希望時期がある場合は、少なくとも1ヶ月程度前から準備するとよいでしょう。
アパートの不動産買取を成功させるには、物件に適した方法とタイミングを見極めて、よい不動産会社と取引することが重要なポイントとなります。不動産買取が初めてでも、複数の不動産会社の話を聞いて比較することで信頼できる会社かわかるので、慌てずに探すことが大切でしょう。