不動産の相場はなぜ変動する?価値が変わるポイントとは
不動産の相場は景気の影響を受けやすいものですが、それだけで不動産の価値が決まるわけではありません。建物や売却方法、立地、形状など様々な要素で決まってくるのです。ここでは不動産の価格が決まる主な要素について見ていきます。「変わらない条件の不動産なのに、なぜ価格が違うの?」という疑問が解消するでしょう。
建物の価格は築年数の影響を大きく受ける
新築から時間がたつほど、価格が下がっていくのが建物です。よくいわれるのが20年以上たってしまうと、建物価格はほぼゼロになってしまうこと。とくに新築から10年間の値下がりスピードが速いとされ、10年後には50%ほどに、15年で20%ほどになってしまうでしょう。
■長期優良住宅は資産性が高い?
長期優良住宅や住宅性能評価付き住宅は、築年数の影響が小さいとされています。長期優良住宅とは日本の住宅の寿命が短いことを受けて定められた制度で、基準をクリアすることで、良い状態で住み続けることができる高性能住宅であるとみなされます。
住宅性能評価とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律」にもとづいた制度で、第三者機関が共通の基準で住宅の性能を評価したものです。とはいえ長期優良住宅や住宅性能評価付き住宅も、新築して以降、予想以上のスピードで価格が下がっていくのは事実。手放すことを考えているなら、早めに越したことはないでしょう。
売却方法によって変動することも多い
不動産を売却する方法は、大きくわけて仲介と買取の2通りです。仲介は不動産会社に依頼して、買主を探してもらう方法。売出し価格を高めにつけるといったことができますから、ときには相場を上回る価格で売却することも可能でしょう。
とはいえ希望価格通りで売れる機会は、なかなか訪れてくれるものではありません。売却までに長い時間がかかりすぎると、値下げを検討せざるを得なくなるでしょう。買取は不動産会社に買主になってもらう方法で、相場を下回る価格を提示されるのが一般的です。しかし、30日ほどで不動産の現金化が可能なほか、用意する書類やかかる手間が少ない、ご近所に知られることがないといったメリットがあります。
立地・周辺環境の影響を受ける
駅から徒歩圏内だとか、学校やスーパー、病院に近いとか。立地の影響を大きく受けるのが不動産価格です。同じエリアなのに利便性が高いとされる不動産のほうが高い値段がついたり、高い価格で近場にショッピングモールが建った結果、地価が大きく上がったりというのはそれほど珍しい話ではないのです。
土地の状態や人気度で変化するケースもある
ほかにも不動産価格に大きな影響を及ぼすのは、土地の形状です。広かったり四角に近い形だったりするほど、高い価格がつきがちなのが土地。建てられる家の自由度が高くなりますから人気があり、価格も高くなるのです。一方で価格が低くなりがちなのが、建てられる家が制限される変形地や狭小地になります。
■需要と供給のバランスも重要
人気のエリアだったのに、地主さんが広大な土地を売り出した途端に値段が下がったとか、逆に地主さんが土地をなかなか手放さないから、値段が高いままだとか。需要と供給のバランスは土地の価格にも影響を与えます。土地の供給が突然増えたりすると、「いわくつきじゃないのか?」と思われてしまい、値段が下がってしまうということもあるでしょう。
土地の価格は見てきたとおり、景気の動向だけではなくさまざまな要素で決まります。手放すならタイミングが大切ということですが、一刻も早い現金化を考えているなら、そうはいかないことでしょう。ならば検討すべきは不動産業者選び。同じ買取でも業者によって結構な差が出てしまうものなのです。不動産の売却の成功は、業者選びに大きく左右されてしまいます。ぜひこのサイトを参考にして、よい業者と巡り合ってください。