かなり複雑?不動産の相続で必要な手続きと費用について解説!
皆さんは不動産相続と聞いたらどんなことを考えますか?「分からないことが多くてどうしたらいいか分からない」「手続き関係が面倒くさそう」「費用が高くかかるイメージ」「自分でできるの?」など、考えることはさまざまです。そこで今回は不動産相続の手続き方法と費用について解説します。
不動産を相続する際に必要なのは“相続登記”
相続登記という言葉がありますが、これは不動産の名義変更という意味です。名義変更をしていないと不動産を相続できません。不動産をちゃんと相続できるように相続登記を行いましょう。
相続登記をするにあたって、必要な書類があるので解説します。聞き馴染みのないものもあるので注意しましょう。
相続登記で必要なもの
【被相続人が用意するもの】
・戸籍謄本
・除籍謄本
・改製原戸籍
・住民票の除票または附票
【相続人が用意するもの】
・戸籍謄本
・住民票
・遺産分割協議書
・印鑑証明書
上記のものが相続登記をする場合には必要になります。被相続人と相続人で用意する書類が違うため気を付けましょう。
また、場合によっては固定資産税評価証明書などのほかの書類も必要になる場合があります。事前に調べて用意しておきましょう。普段使わないような書類が必要になってくるので必要なものは市役所などに取りに行きましょう。
費用について
費用に関しては、自分で行う場合と司法書士に頼む場合と2パターンあります。それぞれ解説します。
【自分で相続登記を行う場合】
・相続登記する不動産の固定資産税評価額の0.4%にあたる登記免許税が必要…相続する不動産の大きさによるでしょう。
・謄本などの手続きに必要な書類を取得するのに数百円×書類分…数千円かかります。
【司法書士に相続登記を依頼する場合】
・相続登記する不動産の固定資産税評価額の0.4%にあたる登記免許税が必要…相続する不動産の大きさによります。
・謄本などの手続きに必要な書類を取得するのに数百円×書類分…数千円かかるのです。
・司法書士への報酬…司法書士によって報酬額が異なります。
上記のように自分で行う場合と司法書士に依頼する場合とでは、必要な費用が異なるので注意しましょう。
相続登記をしていない不動産は売却ができない
相続登記に期限は定められていないので焦って行う必要はありませんが、放っておくとデメリットが発生する場合があるので注意しましょう。
手続き内容が分かってしまえばそこまで難しい手続きではないので、できるときに済ませてしまいましょう。放置していた場合のデメリットについて解説します。
不動産を売却できない
当然のことですが、名義変更をしていない不動産物件は他人に売ることができません。ほかの人の名義になるので相続登記を必ずしましょう。また、不動産を担保にすることもできなくなるので注意しましょう。
権利関係が複雑になる
相続登記を放置しておくと、相続人が増えて権利関係が複雑になる場合があります。相続人が増えると、手続きするときに費用が増えてしまう可能性があるので気を付けましょう。
必要書類が取得できなくなる
不動産の事情をよく知っている人が何らかの事情でいなくなってしまった場合は、本人しか取れない書類が手に入らない場合があります。そうすると相続登記を行うことができなくなってしまう可能性があるので、なるべく先延ばしにしないようにしておきましょう。
相続・売却するなら早めにプロに相談しよう
不動産の相続は自分で行うこともできますが、不動産相続に関しての知識がないと難しい可能性があります。手続き関係も二度手間三度手間と、かなり時間がかかることもあります。
また、必要な手続きがどれか判断できず、手続き内容に誤りや漏れが発生することもあるので、できればプロに相談したほうがよいでしょう。不動産の知識はもちろん、相続や売却に関しても手伝ってもらえます。
今回は不動産相続について解説しました。不動産相続は知識がない人がほとんどです。自分で調べて手続きすることもできますが、プロに頼んだほうが安全でしょう。また、手続きだけではなく売却なども手伝ってくれるので、多くの部分で安心するためにも専門家の人に相談してみましょう。