不動産買取ではなく仲介を利用した場合の売却の流れ

不動産会社に住宅等の売却を依頼する方法は、大きく分けて2つあります。1つは不動産買取会社と呼ばれる事業者に直接売却する方法で、もう1つは仲介事業者に買い手を探してもらう方法です。「不動産屋さん」というと後者をイメージすることが多いため、ここでは仲介事業者を利用して不動産を売却する際の基本的な流れについて説明します。

買取と仲介にはそれぞれメリットがある

千葉は首都圏のベッドタウンであり、また風光明媚な自然に恵まれたエリアでもあるので、不動産人気は非常に高くなっています。そのため、千葉を主たる営業区域とする不動産会社もたくさん存在しているのです。

不動産会社には買取タイプと仲介タイプの2種類があり、前者は会社自らが不動産買取を行うのに対して、後者は自ら買い取るのではなく、買い手を見つけ出して売買契約を結ぶまでのサポートを行うという違いがあります。

千葉にはどちらか一方を専業としている会社もあれば、両方を取り扱っている会社もあるので、ニーズに応じて選べます。この両者を比べた場合、不動産買取タイプは現金化までの期間が短くて済むというメリットがあります。

一方、仲介の場合は買い手を探すまでに一定期間が必要となるため、売却が実現するまでにはそれなりの時間がかかるでしょう。ただし、不動産買取の場合と違って不動産会社が自ら売買益を獲得することを想定していないため、現オーナーは物件をより高く売れる可能性があるという利点があるのです。

複数の不動産会社に依頼することも可能

仲介によって不動産売却を行う際の一般的な流れは「査定依頼→価格の提示→媒介契約の締結→営業活動→買い手の決定→売買契約の締結→物件の引き渡し」になります。これは千葉に限らず、全国的におおむね共通しています。

最初に行われるのは物件の査定です。オーナーから売却の相談を受けた不動産会社は、図面の確認や現地調査などを行った後「いくらなら売れるか」という金額を算定してオーナーに提示します。この価格を参考にして、オーナーは正式に売却を依頼するかどうかを決めます。

通常は、複数社に査定を依頼して価格を比較検討します。正式な依頼は、媒介契約の締結という形式をとります。この時、オーナーは1社のみに買い手探しを依頼することも、複数の会社と同時に契約することも可能で、それぞれのパターンに応じた契約書を取り交わします。1社単独であれば腰を落ち着けて営業してもらえる、複数社であれば広く買い手探しが行えるという、それぞれの特色があるのです。

売るかどうかの最終決定は所有者が行う

媒介契約を結んだ不動産会社は広告を掲出する、個別の売り込みを行うなどして物件の買い手を探します。一方、オーナーには購入希望者の物件内覧に立ち会ったり、価格交渉に対応したりといった作業があることが一般的です。

また、営業活動の経過次第では媒介契約先を変更するという決断も必要になります。購入希望者が現れた場合、実際に希望者に売却するか、また複数の希望者がいた場合、誰に売却するかはオーナーの決断となります。相手方の支払い能力や引き渡しのスケジュールなどを勘案し、不動産会社のアドバイスを受けながら最終的な売却先を決めます。

買い手が決まった後は、売買契約の締結及び代金の授受、並びに物件（カギ）の引き渡しという流れをたどって手続きは完了です。契約の締結から引き渡しの間に、現オーナーは住宅ローンの残債がある時はその返済や抵当権の抹消、公共料金の清算、家財道具の撤去といった作業を済ませておく必要があります。

不動産売却における仲介とは、不動産会社に物件を直接売却するのではなく、買い手を広く探してもらうことをいいます。住宅の場合、購入者も一般の個人となることが多いので、不動産売買の複雑な手続きや法規などに通じた仲介会社の存在はとても重要なものです。

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