なかなか買い取ってもらえない!その原因と見直しポイントは?
売りに出している不動産がなかなか売れないと、不安になりますよね。もしかしたら、不動産が売れないことには原因があるかもしれません。ここでは、不動産の買い手が見つからないときに考えられる原因と、見直すべきポイントをご紹介します。不動産が売れなくて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
買い手がつかない原因とは
買い手がつかない原因は、その物件によっても異なりますが、内覧希望者がいるかいないかで分けることができます。
■内覧希望者すら来ない場合
内覧希望者すら来ない場合、そもそもその不動産が売りに出されているという情報が、不動産の購入検討者へ届いていない可能性があります。依頼した不動産会社の宣伝効果が薄いということになります。
また、宣伝効果はあるのに内覧希望者が来ない場合は、売り出し価格が市場相場より高いことが考えられます。あまりにも市場相場より高い価格を設定していると、不動産購入の選択肢にも入らなくなるため、内覧希望者も来ないという状況になってしまうのです。
■内覧はあるのに成約までいかない場合
内覧は来てもなかなか成約までこぎつけられないという場合は、内覧の際にその物件の魅力が充分に伝わっていないことが一番の原因と考えられます。期待して内覧に来ても、イマイチ魅力を感じられずに期待外れな物件だと感じてしまえば、当然購入には踏み切れません。
また、物件の魅力が伝わったとしても、内覧時の対応が悪いことで成約につながらないという可能性もあります。不動産の購入は決して安い買い物ではないため、親切な対応をしてくれて、安心できる人から買いたいものです。
不動産が売れないときに見直すべきポイントは
不動産が売れない要因がわかったところで、見直すべきポイントを見ていきましょう。
■物件の販売活動が効果的に行われているか
まずは、売りに出している物件がきちんと宣伝されているか、不動産会社の販売活動を確認してみましょう。多くの不動産会社は、物件を探して来店するお客様に、条件の合った物件をご紹介したり、購入希望を登録しているお客様に、希望に沿った物件をご紹介したりします。
その他にも、インターネットやチラシなど、さまざまな広告媒体を使って物件を宣伝していくのです。不動産会社がきちんと販売活動をしているにも関わらず、なかなか効果が表れないという場合は、今後どのように販売活動を行っていくか、不動産会社と話し合う必要があります。
■売り出し価格は高すぎないか
先ほどもお伝えしましたが、売り出し価格が市場価格からかけ離れていると、なかなか購入希望者は出てきません。とはいっても、売り出し価格の決定は、売主の希望や状況によっても異なるため、必ずしも市場価格でなければならないというわけではありません。
ただし、市場価格よりも高い価格設定で内覧希望者すら現れない場合は、不動産会社とよく相談をし、売り出し価格を考え直す必要が出てきます。物件の売り出し価格は、一度下げてしまうともう上げることはできないため、慎重に考えましょう。
■内覧時に物件の魅力が伝わっているか
内覧時に物件の魅力が最大限に伝わるよう、できる限りのことをしましょう。たとえば、物件を徹底的に掃除して、清潔感のある印象を持ってもらったり、部屋が明るく見えるように内覧時には必ずカーテンをあけたりなど、その物件の印象がよくなるようにすることが大切です。また物件そのものの魅力だけでなく、周辺の環境や暮らしやすさを伝えるのもおすすめです。周辺の施設や交通アクセスなどは、すぐに答えられるようにしておきましょう。
売却方法から考え直す手もあり
見直すべきポイントを見直しても買い手が見つからない場合は、売却方法から考え直すという方法もあります。不動産会社に売却依頼をする際、不動産会社と媒介契約を結ぶのが一般的です。媒介契約の中でも、一般媒介契約を結んでいる場合、複数の不動産会社に売却を依頼していることがあります。
複数の不動産会社から物件情報が発信されるため、購入検討者の目に留まりやすいのですが、逆にさまざまな媒体に出ていることで、売れ残り感が出てしまうのも事実です。それをなくすために、一般媒介契約を終了し、最も販売活動に優れた不動産会社と専任媒介契約を結ぶという選択肢があります。
既に特定の不動産会社と専任媒介契約を結んでいるにも関わらず、そこの不動産会社の宣伝力が不安という場合、そことは契約を終了し、他の販売活動に優れた不動産会社と新たに専任媒介契約を結ぶというのもいいでしょう。
売りに出している不動産がなかなか売れないときの原因と、見直すべきポイントをご紹介しました。同じ物件でも、売り出し価格の設定や販売活動の仕方一つで、売れやすくなったり売れにくくなったりします。売れないからといって諦めるのではなく、ここでご紹介した見直すべきポイントを見直して、物件の魅力を購入検討者の方に最大限伝えましょう。