不動産買取の事前準備の流れ｜相場の調査や査定まで

不動産買取は、物件を事業者が直接買い取ってくれる不動産取引システムです。相手は土地や建物に関する専門家であり、千葉の事業者であればローカルな情報にも通じているため、安心して手続きをまかせられるでしょう。しかし、手続きをスムーズに進めて不動産売却を成功させるには、売り手側にもある程度の事前準備が必要です。

まずは査定価格のアップを目指す

手持ちの不動産を売却しようとする際、まず最初に行われるのは不動産買取会社による価格の査定です。これは、物件の状態や周辺環境などを参考にしてその資産価値を評価し、金額に換算する作業を指します。

仲介によって売却しようとする時は、不動産会社が「この価格で売り出しましょう」という視点で物件の査定を行うのに対し、直接買取の場合は「この価格なら当社が買い取ります」という意志表示となり、意味が変わってきます。

しかし、査定価格は所有者側にとって売却するか決断するための重要な判断材料です。冒頭に述べた通り、物件の査定結果は住宅の状態に左右されます。したがって、手持ちの物件を少しでも高く売るには、住宅の状態をできるだけ良好にすることが重要になります。

大がかりなリフォームは必要ありませんが、査定の前提となる物件の調査を受ける時は、建物内を掃除したり、設備に小さな故障があれば修繕しておくといった作業が必要です。

相場を調べて価格が妥当かどうかを見極める

物件を整備した後に必要な事前準備は、買取相場を調べることです。不動産会社による査定は、専門知識を持ったスペシャリストによる資産評価です。したがって「その算出結果は妥当なものだろう」と考えがちですが、実際には会社ごとの経営事情もあるため、査定価格には会社ごとのばらつきがあります。

そのため、売る側も買取の価格相場をある程度知っておく必要があるのです。不動産の価格相場を確認する作業は、手持ちの物件と似たような条件の物件が売り出されている、または過去に売り出されていたかチェックし、次にその価格を確認するという流れになります。

具体的な調べ方は自らが買い手となる場合と同じです。最寄り駅や駅からの距離、住宅の広さや間取り、築年数などの条件を絞り込んでいって、類似した物件を探し出します。

そして、その物件がいくらで売りに出されたかを調べます。価格を調べる際は民間の不動産情報サイトのほか、国指定の事業者団体が運営している情報システムなどが参考になります。後者であれば、現在売り出し中の物件だけでなく、過去の成約価格なども検索できます。

書類がそろってないと売却できないことも

建物を整備し、近隣の相場を調べるのが不動産買取の査定を依頼するまでの一般的な流れですが、その後、もしくは並行して書類の確認を行っておきましょう。不動産の売却は権利関係の移転をともなうため、権利を証する書類の存在が非常に重要です。

具体的な書類の数や種類は物件ごとに異なりますが、通常の土地付き一戸建て住宅では売買契約書・登記済権利証・土地測量図面・建築確認通知書・建築設計図などが一般的な書類だといえるでしょう。こうした書類は、自ら物件を購入したのであれば手元に保管されているケースが一般的です。

しかし、たとえば「自分は千葉以外の場所で生活していたが、千葉に住んでいた親から住宅を譲り受けて移住してきた」などの場合では、書類は手元にないというケースも珍しくありません。必要書類がそろっていないと売買契約を結べないことがあるうえ、土地の広さなどが書類で確認できない時は価格の査定さえ難しくなることもあります。

そのため、事前に書類一式がどこにあるのか確認しておきましょう。売却しようとしている物件が自ら建てた注文住宅である場合は、万が一手元に書類がなくても建築を担当した事業者が保管しているケースがあるので、問い合わせてみることをおすすめします。

千葉県には多くの不動産買取会社が存在しますが、買取を依頼するまでに必要な手続きはどこも基本的には同じです。しかし査定価格は会社ごとに異なる場合があるため、金額が適正かどうかを見極めるには自ら相場を調べておくことが重要です。

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