工場を売却したい!買取手続きの流れと必要書類について解説!
事業を見直し、工場の売却を検討することもあるでしょう。工場を売却することで、管理費の削減や経営改善につながります。この記事では、工場を売却するために必要な書類や、工場を売却するときの手続きの流れを詳しく紹介していきます。工場の売却をスムーズに進めるために、事前に確認しておくことが重要です。
工場も不動産買取の対象になる
工場の売却は、不動産の売買取引として行われます。工場の不動産買取は、工場の建物も含めて売却する方法や、工場を解体し更地にしてから売却する方法など、いくつかの方法から選ぶことが可能です。
工場を不動産として売却するには、建物と敷地を合わせて売却します。建物を解体し、土地だけを売却することも可能です。また、借地に工場を建てている場合は、建物と借地権をセットにするか、建物は解体し借地権のみを売却するか選びましょう。
ただし、建物を解体するには費用がかかります。可能であれば、建物を含めて売却するとよいでしょう。
同業者に売却するならば、設備や間仕切りを現状のまま引き渡せるので、高額で売却することが期待できるのです。工場を売却する際には、建物や敷地の特性、売却の目的、建物を整備するためのコストなど、全体的な視点を考慮しながら、最適な方法を選ぶことが大切です。
工場売却のために必要な書類
工場売却に必要な書類を紹介します。
登記済権利証
所有権を移転登記するための登記済権利証が必要です。2005年以降からは、登記識別情報に移行しているため、オンラインで管理されています。そのため、登記済権利証のかわりに登記識別情報通知書が発行されています。
登記簿謄本
登記簿謄本とは、所有者の氏名・住所・不動産の場所・構造などが記載されている登記簿です。登記簿謄本は、法務局でデータ化されています。そのため、紙の登記簿ではなく、データ内容を証明した登記事項証明書が発行されます。
公図
公図とは、土地の形状や道路、水路などが図で表されている図面です。公図は、法務局の窓口で発行できます。現在では、オンラインで請求し、郵送してもらうことも可能です。
固定資産税の納税通知書
不動産の所有者には、固定資産税の納税証明書が送られていきます。固定資産税の納税状況が確認でき、買主と固定資産税を精算するときに使用します。固定資産税の納税証明書は再発行できないため、紛失しないように保管しておかなくてはいけません。
工場を売却するときの手続きの流れ
工場を売却するときの手続きの流れを見ていきましょう。
相場を確認する
まずは、工場がどのくらいで売却できるのか確認する必要があります。事前に相場調査しないと、満足いく価格にならなかったり、損をしてしまったりする可能性があります。不動産会社のホームページなどで相場をチェックしましょう。
不動産会社に査定を依頼する
相場が確認できましたら、不動産会社に査定を依頼しましょう。不動産会社によって査定額に差があるため、複数の不動産会社に依頼することが重要です。時間や手間をかけないためには、一括査定ができるサイトを利用することをおすすめします。
媒介契約を結ぶ
依頼する不動産会社が決まりましたら、媒介契約を結びます。媒介契約には3つの契約方法がありますので、最適な方法を選びましょう。
買い手探しと売買契約
買い手候補の意向に応じて、建物や土地の整備、専門家による調査などが行われます。売買条件を交渉し、双方が納得したら売買契約に進みます。
まとめ
工場を売却する際の流れや、売却に必要な書類について紹介しました。工場を売却する際には、売却する目的や、建物や土地の特性、整備にかかる費用などを考慮しながら売却方法を決める必要があります。また、不動産会社によって査定額はことなりますので、複数の不動産会社に見積もりを依頼するようにしましょう。スムーズに売却活動を進めるために、売却の流れや必要書類について確認しておくことが大切です。