業者買取を選ぶと買取額が相場より安くなってしまうのはなぜ?
家を売る時、業者に仲介してもらう方法と、買取をしてもらう方法の2つの方法があります。そして、業者買取を選ぶと、実際の市場価格よりも安くなってしまいます。そのため、買取と仲介で悩む方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、業者買取で買取額が安くなる理由について詳しく解説します。
業者買取はなぜ相場より安くなるの?
一般的に、業者買取をすると、仲介の60~80%の価格で取引されることが多いです。仲介の場合は、不動産業者が買主と売主の仲介をするため、仲介手数料が発生し、その手数料が不動産業者の利益になります。
一方、業者買取の場合、仲介手数料がかかりません。そして業者買取の買主は不動産業者なので、売主がハウスクリーニングやリフォームなどをする必要がありません。業者が物件を買ってからハウスクリーニングなどをして整え、宣伝をし、実際にそこに住む買い手を探します。
さらに、不動産取得税や登録免許税、登記のための司法書士への報酬支払いも、不動産業者が負担します。そこに人件費も加算されるため、業者買取の場合は、市場価格の60~80%の価格で買い取られるのです。では、買取と仲介はどちらの方がよいでしょうか?それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
■買取のメリットとデメリット
買取のメリットは、業者に買い取ってもらうため、すぐに現金化できるということです。また、内見の対応も買取業者だけなので、一度で済みます。その他にも、ハウスクリーニングやリフォームなどで物件を綺麗に整える必要もありません。また、買取の場合は物件の保証も不要です。
一方デメリットは、先ほどからお伝えしている通り、買取額や市場価格よりも安くなってしまうということです。
■仲介のメリットとデメリット
仲介のメリットは、不動産相場の価格でそのまま売れるということです。買い手によっては、相場価格よりも高く売れることもあります。
一方デメリットは、買い手が見つかるまでは売れないため、いつ売れるのかが読めないということです。また、内見を希望する方には都度対応しなければなりません。そして仲介の場合、売却後に瑕疵が見つかった場合、物件を保証する必要があります。
損をしないためには
業者買取で家の売却を行う場合、どの業者を選ぶかによって、買取額が変わってきます。大きな財産を手放すわけですから、損はしたくないですよね。業者買取で損をしないために、まずは売りたい物件の周辺相場を調べましょう。これを把握していなければ、業者から提示された買取額が高いのか低いのかを判断できません。
周辺の相場は、インターネットで簡単に調べることが可能です。業者のホームページには、実際に売りに出されている売却物件の情報などが載っています。ただし、業者のホームページに載っている売却物件の価格は、売却希望価格なので、参考程度にしてください。業者のホームページだけでなく、周辺で実際に売買が行われた成約価格も必ず調べておきましょう。
なるべく高く売りたいなら
市場価格よりも安くなる業者買取でも、なるべく高く売りたいと考える方がほとんどでしょう。そこで、少しでも高く売るために、繁忙期に売りに出すことをおすすめします。
不動産業界は、新生活が始まる1月~3月、転勤などが多い9~11月が繁忙期といわれています。この時期に引っ越しをする人が多いため、不動産取引も多くなるのです。繁忙期を狙って業者買取に出せば、他の時期よりも高値で査定してくれることが多いのです。そのため急ぎでなければ、繁忙期に売りに出すとよいでしょう。
業者買取で買取額が市場価格よりも安くなる理由について解説しました。家を売る時、買取にするか仲介にするか、悩む方も多いでしょう。市場価格で売りたいという方は仲介、すぐに現金化したいという方は買取を選ぶなど、それぞれの状況に合わせてベストな選択をしてください。