千葉の空き家の割合とは?自治体や不動産会社はどう対策している?
千葉県の空き家は、全国でもトップクラスの多さといわれています。千葉の空き家の割合はどれくらいなのかご存知でしょうか。本記事では、千葉の空き家の実態や空き家問題に対する自治体の取り組みを紹介します。また、不動産会社の視点から見る空き家問題と対策についても見ていきましょう。
千葉の空き家の実態とは?
千葉県は便利で暮らしやすい県として人気が高く、人口も多いことから住宅の数も多いとされています。しかし、住宅総数が増えることに比例して、空き家も増えているのです。千葉県内の総住宅数、空き家数、空き家率は、この20年間の推移をみると、年々増え続け、空き家率は12.6%となっています。8軒に1軒が空き家ということになります。
基本的に、空き家率が高いのは、人口減少の幅が大きい市町村となっています。人口が減っていることが、空き家が増える原因のひとつなのです。今は空き家を持っていなくても、親が暮らしている家が、思わぬタイミングで空き家になる可能性もあるでしょう。親が暮らしている家を将来どうするのか、事前に話し合っておくことが重要なのです。
千葉の空き家問題に対し自治体が進める取り組み
空き家問題解決のために、各自治体でさまざまな取り組みを行っています。
空き家の解体に関する補助金
空き家の解体に関する補助金制度を実施しています。補助金を利用できる条件は各自治体によって異なります。補助金をもらえる対象が古くなっている空き家のみの場合や、数年間の無償貸与を条件としている場合がありますので、事前に確認が必要です。補助金額は、数十万程度から200万円程度が相場となっています。
空き家の改修に関する補助金
空き家の改修に関する補助金制度を実施しています。補助金が利用できる条件は各自治体によって異なります。空き家バンクに登録していることが条件の場合や、地域活性化事業を利用していることが条件となっている場合が多いようです。補助金額は、20万円から50万円程度が相場となっています。
空き家の取得に関する補助金
空き家の取得に関する補助金制度もあります。子育て世帯に限定していたり、何年かの定住を条件としていたりする場合があります。また、空き家バンクに登録している空き家のみが対象となる場合もあるようです。補助金の名称は自治体によって違う場合がありますので、自治体に直接問い合わせるようにしましょう。
不動産会社の視点から見る千葉の空き家問題と対策
空き家問題を解決させるためには、多くの費用が必要です。空き家をすべて撤去するには100万円以上かかってしまうケースもあるのです。費用がかかることから、空き家の解体や改修などの対策を諦めてしまう方も多いのかもしれません。
そこで、不動産会社の中にも空き家問題に関する対策やサービスを行っている会社があります。オーナーから空き家を借上げ、必要なリフォームや修繕を行い、希望者に貸し出すサービスがあります。リフォームや修繕の費用は不動産会社が負担し、賃料の一部はオーナーに渡されるのです。オーナーは自己負担がかからず、安定した収入にもつながります。
また、空き家探しのサポートをしてくれる不動産会社もあります。空き家を専門に取り扱い、条件を聞き取りながら最適な物件を紹介してくれるでしょう。空き家の活用方法や空き家探しに悩んでいる方は、空き家を専門としている不動産会社に相談してみることをおすすめします。不動産に関する手続きは素人では難しいため、プロに相談した方が安心かもしれません。
まとめ
空き家に対して自治体が行っている取り組みがあり、空き家の解体や改修に関する補助金が用意されています。補助金制度の条件は物件によっても異なりますので、空き家の情報が分かる資料を用意し、直接窓口に出向くとよいでしょう。空き家を放置させないために、空き家をどうするのか方向性を決め、方向性に合ったサービスを利用することが重要です。空き家を出さないためにも、不要な不動産は買取に出すのがおすすめです。空き家問題に悩んでいる方は、自治体や不動産会社に相談し解決させましょう。