不動産の売買に使われる指定流通機構とは?分かりやすく解説!
レインズは、不動産売買には必要なシステムとなっています。不動産の取引などでよく耳にするレインズですが、聞いただけで意味や仕組みがわからない人は多いでしょう。この記事を見れば、指定流通機構やレインズの仕組みや特徴について詳しくなれるので、ぜひ参考にしてください。
指定流通機構(レインズ)とは何か?
指定流通機構とレインズは、不動産取引でよく聞く言葉になります。ここからは、その概要について解説します。
指定流通機構とは
日本には、国土交通大臣に流通機構と指定された4つの団体があります。その4つの団体は、宅建業者間が行う不動産取引の迅速化と適正化、成約促進を目的として設立した公益法人です。各団体を国土交通大臣が指定したことによって、指定流通機構と呼ばれています。
レインズは不動流通情報システム
レインズとは、指定流通機構が管理運営する不動流通標準情報システムで、日本最大の不動産情報のデータベースです。東日本、中部、近畿、西日本の範囲でレインズが運営されており、物件の登録や検索がオンライン上で処理されています。レインズでは、不動産情報の交換がリアルタイムで行われているため、不動産取引が迅速に行われます。
指定流通機構(レインズ)の特徴や仕組みを知っておこう!
レインズと聞いて、特徴や仕組みが分からない、想像がつかない人も中にはいるでしょう。ここからは、特徴や仕組みについて詳しく解説します。
レインズには登録義務がある
レインズには登録義務のある媒介契約があります。専属専任媒介契約なら5日、専任媒介契約は7日営業日以内に、レインズで情報登録を行う義務があります。理由としては、媒介契約制度に関係しているからです。上記の媒介契約では、不動産からの取引の進行状況を報告してもらえるので、円滑に取引が進んでいきます。
レインズの役割
レインズは、登録した物件情報がシステム管理され、不動産同士が売買情報を閲覧できるシステムです。このシステムは、売り主側の不動産が物件を登録した際、買い主側の不動産がそれを検索し、買い主に提供する仕組みになっています。難しい不動産取引を迅速にすることがレインズの役割といえます。
指定流通機構(レインズ)を利用するメリット
レインズを利用することで円滑に取引ができて、不動産と連携がとれます。ここからは、レインズを利用することで得られるメリットを解説します。
媒介契約制度で安全に取引可能
レインズを利用すれば、安全に不動産取引が行えます。理由としては「専属専任媒介契約」と「専任媒介契約」は法やシステムに守られながら取引が行われるからです。個人的な取引だと、悪意のある売り主だと物件情報に相違があり、トラブルに巻き込まれる可能性も考えられます。レインズ利用は、法で守られる取引になるので安全な取引が行えるでしょう。
買い手がつきやすくなる
レインズを利用すれば、買い手がつきやすくなるメリットがあります。レインズに登録した物件は、多くの不動産会社に見て貰えるため成約率が高くなります。もし、各不動産に物件の情報を電話で問い合わせなければならなくなると、成約にかかる時間が長くなるでしょう。そのため、レインズには、買い手が付きやすくなるメリットがあるといえます。
豊富な取引事例があり参考になる
不動産の売り価格を決めるときは、過去の成約価格を参考にすることが多いです。レインズでは、過去の成約情報も閲覧できるため、相場や市場の把握に役立てられるメリットがあります。過去の情報があれば、売り主にも買い主にも適正な価格で提供でき、トラブルを回避することも可能です。
まとめ
指定流通機構とは国土交通大臣から指定された公益法人のことです。その指定流通機構が運営するレインズは、全国的に運営されている不動産情報流通システムになります。レインズの特徴としては、不動産取引をサポートするための不動産情報サイトのようなもので、媒介契約時には登録が必要になります。レインズを利用することで、安全で迅速な取引が可能になるメリットもあるので、レインズは便利なツールといえるでしょう。