時期を逃すな!売却にベストなタイミングとは?
手持ちの不動産物件の売却を考えたとき「売りたいから売る」というだけではダメです。すべてのものごとには「タイミング」というものがあるからです。
まず、「いちばん値上がりしているときに売る」という不動産市況から見たタイミング。「物件があまり古くなる前に売る」という築年数から見たタイミング。「所得税が安いうちに売る」という譲渡所得税の変動から見たタイミングなど。さまざまな観点から総合的に判断すべきでしょう。
タイミングが売却価格にも大いに影響を与えることもあるため、意外と重要です。ここでは売りどき、タイミングを見計らうことや、そのポイントについて紹介していきます。
まずは不動産市場を調査しよう!
まずは手持ちの不動産物件のあるエリアや、近隣の状況を細かくチェックしていきましょう。
■周辺環境について
・嫌悪施設
暴力団事務所や刑務所などが移転したら評価はあがることでしょう
・公園や遊歩道
新しく公園が作られたり、遊歩道などが設置されればエリアの人気は向上します
■利便性について
・最寄駅からの距離
最寄り駅から10分以内と10分超では差が大きくなります。最寄に駅が増設されたなどはチャンスです
・最寄駅の乗降客数
1日の乗降客数が多い特急・急行の停車駅が最寄り駅であれば、通勤者や住民の多いニーズの高い土地という判断ができます。いままで止まらなかった急行が止まるようになるなどの計画があればチャンス
・人気の施設からの距離
近隣にテーマパークや大型ショッピングセンターなどの人気の施設があれば評価が上がります。建設情報があればチャンス
■そのほか地域ごとの賃料相場、人口動態、世帯数、人口構成比など
「賃料相場」で検索すると情報サイトが浮上します。アットホームやホームズなどのポータルサイトでもおおよその相場情報が把握できるでしょう。人口動態や世帯数、人口構成比については最寄の市区町村役場で調べることができます。増加傾向にあり、若い層が増えていれば売りどきです
そしてできれば「都市計画図」を確認してみましょう。計画次第で利便性や環境が飛躍的に向上するからです。自治体のホームページなどを忘れずにチェックしましょう。
押さえるべきポイントはいくつかある!
不動産売却をタイミングに関係してくるポイントがいくつかあります。
■市況から見たタイミング
手持ちの不動産のある地域、過去10年間の土地価格の推移などをチェックして、上昇傾向かどうか見極めましょう
■季節から見たタイミング
引っ越しシーズンの前にニーズが高まります。こどもの新学期が始まる前2~3月にかけて最も高くなるのが通常。1月頃から売り出すのがベストタイミングでしょう
■築年数から見たタイミング
戸建は築15年以上になると、設備の修繕が発生するため、評価は急落します。マンションは5年以内の新築に近いものが高評価ですが、これも修繕の関係で遅くとも15年以内がおすすめです
■税制から見たタイミング
住居用であればあまり関係がありませんが投資用であれば関係があります。売却益が出そうな場合には所有期間5年を超えると所得税が30%から15%に下がるので、5年超えに処分しましょう
まとめ
いかがでしたか。タイミングと言っても、引越しそのほかの事情で合わせることができないできないケースもありますよね。しかし、御用とお急ぎで無い方は調査してからの売却をおすすめします。
そして駅に関しては最寄駅や沿線に新しい路線が接続する、他路線が乗入れるなどもいい材料となるでしょう。いずれにしても「積極的に情報を取る」という姿勢が吉と言えますね。