買取はどんなときに選ぶべきなのか?買取がおすすめのケースとは
「不動産を売りたい」「処分したい不動産がある」「不動産を買い取ってほしい」このような要望を抱えた方も多いのではないでしょうか。今回は不動産買取について、選ぶタイミングや買取がおすすめの場合などについて詳しく説明していきたいと思います。不動産買取を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
そもそも買取と仲介の違いは何か
不動産売却には買取と仲介があります。それぞれの違いについてみていきましょう。
■買取とは
不動産会社が直接不動産を買い取る方法です。一般的には不動産会社が仲介となり売主の代わりに買主を探しますが、買取では不動産会社が直接買主となります。そのため、仲介手数料はかかりません。
■仲介とは
おもに個人が買主であり、不動産会社は仲介を行うだけの役割となります。場合によっては売却に時間がかかり、仲介手数料を支払わなければなりません。
買取のメリット・デメリット
不動産買取にはどのようなメリット・デメリットがあるのか、ご紹介します。
■メリット
不動産買取は、直接買取のため仲介手数料が発生しません。一方、仲介では「仲介手数料3%+6万円+消費税」がかかるため、仲介手数料が発生しないのはメリットのひとつといえます。
次に、売れるまでの期間が短いことが挙げられます。仲介だと売却まで年単位でかかる場合もあります。しかし、買取ならすぐに不動産会社に買い取ってもらうことが可能です。現金化を急いでいる場合や引っ越しやその後の資金繰りなどスケジュールを早めに組みたい人に向いています。
さらに、周囲の人に知られずに売却できるのもメリットです。買取であれば不動産会社とのやりとりのみなので近隣の人に知られることなく、売却を完了することができます。
建物契約不適合責任がないこともメリットでしょう。契約不適合責任とは、引き渡しした物件が種類や品質の点で契約内容と異なっていたりした場合などに売主が責任を負うことです。買取では免責されることが一般的です。また、買取では不動産業者が物件を見て確認するのみなので、売り出し中に内覧などの対応が必要もありません。
■デメリット
デメリットは仲介よりも売却価格が安くなることです。買取業者は買取価格を相場より低く提示する傾向にあります。また、買取後にリフォームやリノベーションをするため市場価格で買取してしまうと、業者自体に利益がなくなってしまうためです。
買取対応している不動産会社が少ないこともデメリットとして挙げられます。全ての不動産会社が買取対応しているわけではなく、仲介のみのところも多いです。買取対応してくれる不動産会社を事前に調べる必要があるでしょう。
買取がおすすめのケースとは
築年数が古い不動産は買取がおすすめです。不動産の価値は何もしていなくとも年数がたつだけで年々下がり続けるといわれています。人に買ってもらうことが難しい場合も多いです。しかし、買取であれば、不動産業者が買取後に付加価値をつけて再販売することができます。
短期間で手放したい場合も買取がおすすめです。もう引っ越しの日にちが決まっている、できる限り早く現金化したいなど、早く不動産売却したいは買取のほうが向いているでしょう。買取ならではのスピードで売却手続きを行うことができます。
また、仲介で募集したがなかなか売れない場合も買取を検討しましょう。一度は仲介で購入希望を募ったものの何か月も買主が現れない場合、最終的に手放すことが決まっているのであれば買取に変更することも可能です。いつになったら売れるのかといった不安を感じずによくなり、現金化やその後の資金繰りの目途もたてやすくなります。
■買取業者を選ぶ際のポイント
買取業者を選ぶ際は、ひとつの業者に絞るようなことはせず、多くの買取業者に見積を出してもらいましょう。また、買取実績が豊富で評判のいい業者を選ぶのがポイントです。買取に実績が豊富なのはもちろん、会社そのものの評判もきちんとみておくようにしましょう。
さらに、価格交渉などの相談に真剣にのってくれる買取業者を選びましょう。業者によっては「買い叩き」といって不当に安く買取してくるケースもあります。事前に売主が売却不動産の相場を調べた上で、値段交渉や相談などをきちんと聞いてくれる業者を選ぶようにしましょう。
今回は不動産買取と仲介について解説していきました。いかがでしたか。買取も仲介もそれぞれにメリットやデメリットがありました。自分のもっている不動産をどのような形で売りたいのかをよく考えて不動産売却をしてみるようにしましょう。売却を考えている方は今回の記事を是非参考にしてみて下さい。