買取相場を調べたい!自力で相場を調べる方法とは
不動産の売却前に、どれぐらいの価格で買い取ってもらえるのか気になる人も多いでしょう。不動産の買取相場を事前に把握しておけば、買い叩かれることを防げます。当記事では、買取相場を自力で調べる方法について解説。不動産で使われる代表的な土地価格や買取相場の算出方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
不動産の土地価格について
不動産の買取相場を調べる上で重要となるのが、土地価格です。土地の相場を知らないまま買取を進めると、相場よりも安い価格で売却してしまい損してしまったり、高い価格にしてしまったりすると買い手が見つからない可能性があります。土地価格は大きく4つあり、それぞれの特徴について以下の通り紹介しましょう。
公示価格
公示価格は国土交通省が主体となり、不動産鑑定士によって評価される価格です。土地の適正価格を目指したものであり、土地取引の目安や公共事業の土地取得費用の基準として用いられています。固定資産税や相続税の基準にもなっているのが特徴です。
基準地価
公示価格と異なり、基準地価は都道府県が主体となって算出します。全国で約2万地点の基準値が対象となり、各都道府県が毎年7月1日時点での評価を9月20日前後に公表しているのが特徴です。
路線価
道路に面している1㎡あたりの土地の価格を路線価といいます。国税庁が設定しており、毎年7~8月にその年の1月1日時点の路線価が公示されるのです。
実勢価格
実勢価格は実際に売買取引で成立する価格を指すため、取引に関わる当事者によって価格が左右されます。公示価格や基準地価によって適正価格が5千万円の土地であったとしても、実勢価格は4千万円になることもあれば、6千万円になることもあるなど需要によって変動するのが特徴です。
不動産の価格を自力で調べるには
不動産の取引相場は、不動産会社に聞いてみるという方法もありますが、自力で調べる方法もあります。不動産の価格を自力で調べる方法について、いくつか紹介しましょう。
路線価を調べてみる
路線価は国税庁の公式サイトで公開されており、インターネットで手軽に土地価格を調べられます。路線価を調べたい都道府県と市区町村を選択し、指定した住所の路線価図を表示できるのです。
過去の取引実績を探してみる
レインズマーケットインフォメーションというサイトを使えば、過去の取引実績を閲覧できます。過去のデータではありますが、実勢価格を把握しておくことで、買取相場の参考になるのです。そのほかにも、土地総合情報システムのサイトで同じように過去の不動産取引実績を確認できます。売却する不動産に近い過去の取引実績を把握しておけば、適正な買取価格の設定に役立つでしょう。
売りに出されている物件を見てみる
現在、進行形で売りに出されている物件を見ることも相場価格を知る手段として有効です。不動産のポータルサイトでは、さまざまな物件の希望価格が掲載されています。大手のポータルサイトであれば、全国の物件を取り扱っているため、自分が所有する不動産と同じエリアの物件が掲載されている可能性も高いです。
簡単に計算してみよう!
路線価を調べたけれど、不動産の買取相場をどうやって計算すればよいのか分からないという人も多いでしょう。買取相場は路線価 ×土地面積という計算式で簡単に算出できます。路線価がわからなければ、所有する物件と似た物件の土地単価×所有する物件の平米数によって算出することも可能です。自力で調べた不動産相場によって、参考となる買取価格を簡単に算出できるため、買取前に試してみましょう。
まとめ
今回は不動産の買取を自力で調べる方法について解説しました。買取相場を調べる上で重要となる不動産の土地価格は公示価格、基準地価、路線価、実勢価格があります。不動産の相場価格は、路線価を調べること、過去の取引実績を探してみる、現在売りにされている物件を見てみることで参考になる情報が集められるのです。不動産価格は、簡単な計算式で算出できるため、まずは参考となる情報を集めてみましょう。